3.11 様々な床で
3.11 ベトナム1日目
3月11日、0時30分。予定より約1時間遅れて、僕らが乗った飛行機はタンソンニャット国際空港に到着した。アイスランドにはなかった熱気を感じた。
当初の予定では朝になるまで空港で時間を潰す予定だったけど、意外にも空港には時間を潰せるような所がなく「ホーチミン市内に出て安宿探すか!」ということに。
空港から出ると待ち構えていたように「オニイサン!タクシー!オニサン!」と数人についてまわられた。身体の中で心地よく残っていたアイスランドのピースフルマインドは一切を掻き消され「ここは全く別の国だよ!ベトナムへようこそ!」と知らしめられたようだった。楽しくなってきた。
タクシーに乗る際、空港は一番ぼったくりに遭う機会が多いとのことで気合いを入れて値段交渉へ。ホーチミン市内までの相場を頭に入れつつ交渉をするも全く引かない。隣で幸希が見守っていたので、ここはビシッと格好ええとこ見せたいなと思いつつもどの会社の誰に聞いても同じ値段。
相場と比較して日本円で300円くらいの違いだったけど、これを許してしまうと自分の中でアジアを旅する楽しさが一気に失われてしまうので、どうしても許せず今夜のホーチミン行きは断念することにした。
アイスランド→成田→ホーチミンの移動を1日で行ったこともあり、僕たちはひどく疲れていた。改めて空港内に戻り寝床を探し歩くが、一般人が侵入できるポイントには現地民やバックパッカーが至る所で寝ており混沌としていた。みんな朝までここで寝る気なのかな。
どこで寝れば安全か、みんなと同じように寝てしまって襲われないか。すごく心配だったけど、幸希は本当に疲れていたんだろう。寝始めた。
少し寒く、うるさかったので移動。
その後も何度か移動し、朝の7時まで空港の様々な床で寝た。起きたら体のあらゆる場所が痛んだ。
空港の空調で体が冷え切っていたので、あったかいスープを飲もうとレストランへ行ってみた。ここで食べたフォーとチャーハンがずばり美味かった。救われた感じがあった。
宿泊を予定していたホテルのチェックインが12時だったので、ロビーの椅子でもうひと眠りさせてもらって、いざ市内へ。
空港内のタクシーより路上を走っている流しのタクシーを捕まえる方が断然安いという情報があったので、自力で歩いて空港を出てみた。
外は最高気温35℃の真夏の世界。立っているだけで汗が出てくる久々の感覚。沢山のバイクが車と車の間をすり抜け駆け抜け、車は車でクラクションを鳴らしながら強引に進んでいる。
恐る恐る歩いていると探していたタクシー会社の車が運良く止まってくれ、ようやく目的のホテルへ向かうことに!夜の空港ではどのドライバーも200000VNDだと言って聞かなかったけど、流しのタクシーだと135000VNDで済んだ。日本円にして約370円差。辛かった野宿が報われた瞬間でありました。
ホテルのチェックインを済ませ、ベンタイン市場へ。
かなりでかい道路でも信号はなく、20台のバイクと10台の車が向かってくる中、左右を確認しながら渡らなければいけない。慣れないうちは現地の人についていくのが一番。「死ぬ時は一緒じゃ。」本当にそう思う横断をいくつか越え、市場に到着。
最も目を引いたのはTHE NORTH FACEのGORETEXジャケット。価格を聞くと800000VND。日本円にして約4500円。これでも十分に安いけど、試着してやっぱり要らないとお店を去る頃には「ナンデ!オニサン!400000!350000!」まで安くなったのには思わず吹いてしまった。
夕食は市場のナイトマーケットでバインミーやビーフン、チャーハンとビールのバーバーバーを頂いた。本当にどれも美味しく頂くことができ、すごく心が満たされました。
気分が良くなり帰りにナイキの短パンを二つ購入。今夜はさっそくそれを履いて就寝します。
はじめはどうなることかと思ったけど、早くも慣れ始め、なんとかなりそうで安心しています。ホーチミンからハノイまでの縦断旅行、気をつけながら楽しんできます。
としのり
3月11日、0時30分。予定より約1時間遅れて、僕らが乗った飛行機はタンソンニャット国際空港に到着した。アイスランドにはなかった熱気を感じた。
当初の予定では朝になるまで空港で時間を潰す予定だったけど、意外にも空港には時間を潰せるような所がなく「ホーチミン市内に出て安宿探すか!」ということに。
空港から出ると待ち構えていたように「オニイサン!タクシー!オニサン!」と数人についてまわられた。身体の中で心地よく残っていたアイスランドのピースフルマインドは一切を掻き消され「ここは全く別の国だよ!ベトナムへようこそ!」と知らしめられたようだった。楽しくなってきた。
タクシーに乗る際、空港は一番ぼったくりに遭う機会が多いとのことで気合いを入れて値段交渉へ。ホーチミン市内までの相場を頭に入れつつ交渉をするも全く引かない。隣で幸希が見守っていたので、ここはビシッと格好ええとこ見せたいなと思いつつもどの会社の誰に聞いても同じ値段。
相場と比較して日本円で300円くらいの違いだったけど、これを許してしまうと自分の中でアジアを旅する楽しさが一気に失われてしまうので、どうしても許せず今夜のホーチミン行きは断念することにした。
アイスランド→成田→ホーチミンの移動を1日で行ったこともあり、僕たちはひどく疲れていた。改めて空港内に戻り寝床を探し歩くが、一般人が侵入できるポイントには現地民やバックパッカーが至る所で寝ており混沌としていた。みんな朝までここで寝る気なのかな。
どこで寝れば安全か、みんなと同じように寝てしまって襲われないか。すごく心配だったけど、幸希は本当に疲れていたんだろう。寝始めた。
少し寒く、うるさかったので移動。
その後も何度か移動し、朝の7時まで空港の様々な床で寝た。起きたら体のあらゆる場所が痛んだ。
空港の空調で体が冷え切っていたので、あったかいスープを飲もうとレストランへ行ってみた。ここで食べたフォーとチャーハンがずばり美味かった。救われた感じがあった。
宿泊を予定していたホテルのチェックインが12時だったので、ロビーの椅子でもうひと眠りさせてもらって、いざ市内へ。
空港内のタクシーより路上を走っている流しのタクシーを捕まえる方が断然安いという情報があったので、自力で歩いて空港を出てみた。
外は最高気温35℃の真夏の世界。立っているだけで汗が出てくる久々の感覚。沢山のバイクが車と車の間をすり抜け駆け抜け、車は車でクラクションを鳴らしながら強引に進んでいる。
恐る恐る歩いていると探していたタクシー会社の車が運良く止まってくれ、ようやく目的のホテルへ向かうことに!夜の空港ではどのドライバーも200000VNDだと言って聞かなかったけど、流しのタクシーだと135000VNDで済んだ。日本円にして約370円差。辛かった野宿が報われた瞬間でありました。
ホテルのチェックインを済ませ、ベンタイン市場へ。
かなりでかい道路でも信号はなく、20台のバイクと10台の車が向かってくる中、左右を確認しながら渡らなければいけない。慣れないうちは現地の人についていくのが一番。「死ぬ時は一緒じゃ。」本当にそう思う横断をいくつか越え、市場に到着。
最も目を引いたのはTHE NORTH FACEのGORETEXジャケット。価格を聞くと800000VND。日本円にして約4500円。これでも十分に安いけど、試着してやっぱり要らないとお店を去る頃には「ナンデ!オニサン!400000!350000!」まで安くなったのには思わず吹いてしまった。
夕食は市場のナイトマーケットでバインミーやビーフン、チャーハンとビールのバーバーバーを頂いた。本当にどれも美味しく頂くことができ、すごく心が満たされました。
気分が良くなり帰りにナイキの短パンを二つ購入。今夜はさっそくそれを履いて就寝します。
はじめはどうなることかと思ったけど、早くも慣れ始め、なんとかなりそうで安心しています。ホーチミンからハノイまでの縦断旅行、気をつけながら楽しんできます。
としのり