新年のご挨拶と2014年に聴いた音楽のまとめ

明けましておめでとうございます。夫のとしのりです。

赤石商店が開店するであろう本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

実のところ宿の進行状況は大きく動きがありません。今後は1月、2月でプロジェクトAの打ち合わせを重ねて、夫婦で思い描いていることを図面におこして、工務店との打ち合わせへと進めていかなければなりません。

小さな動きですが、4月から烏骨鶏を数羽いただけることになりました。ちゃんと世話をしてあげれば毎日卵を産んでくれるそう。蛇が入ってこない小屋を建てる必要があるらしくこれも西尾君に丸投げお願いしよう。あと、HPを作ってくれる方もみつかりました。友人のきゃつ。喜んで引き受けてくれました。周りの友人が役者揃いでほんと助けられてばかりです。ありがとう、よろしくね。
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毎年発表している昨年(2014年)聴いた音楽の中から特に気に入ったものを今年も挙げておきたいと思います。

■2014年にリリースされたもの
・Karen O / Crush Songs
Karen Oのことを知ったのは映画「かいじゅうたちのいるところ」のサントラを聴いてから。その時、この人はYEAR YEAR YEARSの人なんだなってことも知った気がする。
楽しみにしていたソロアルバムは予想以上のものでした。ガレージに置いてあった椅子にカレンはちょこっと腰掛け、僕の目の前でポロンポロンと幸せそうに弾き語ってくれている。そんな音の感触。



・mmm / Safe Mode
Karen Oと同じく音の感触で「これは!」と思わされたミーマイモーの7曲入CD-R作品。ジャケットの文字を読んでいくと全部の楽器を本人が演奏されていることがわかった。どの楽器も歌声も人肌のぬくもりがあって耳当たりのいい録音。曲のメロディや歌声もかっこよくて何度も繰り返し聴いています。



・西森千明 / かけがえのない
京都で活動されているピアニスト/シンガーソングライターのセカンドフルアルバム。古い田舎の小学校で録音されたという今作はピアノと歌声に焦点をあてて、その日の空気の色や匂いまで音と一緒に包み込んだような作品。初めて聴いた時にピアノの音の良さに驚いたことを覚えています。



・高木正勝 / かがやき
最近の高木さんの作品には独特の異国感を感じることができ、新作を初めて耳にする時はいつもわくわくした気持ちになっています。
今作はアルバムを耳にする前にこのCINRAのインタビューを先に読みました。
http://www.cinra.net/interview/201410-takagimasakatsu 山奥の村で生活をされている高木さんから飛び出してくる音楽に圧倒されたかと思えば、どこか懐かしいメロディやお婆ちゃんの声に岡山の実家での生活を思い出して和んだり。僕にとっては今までの記憶が1から10まで回想されるような作品でした。鈍行列車から外の景色を眺めながらや田舎へ向かう高速道路の車内で聴くとすごくはまりました。



・D’Angelo & The Vanguard / Black Messiah
2014年の最後に15年ぶりのディアンジェロのアルバムが届きました。いまさら前作のVoodooと比べる気もなく、毎日単純にめちゃくちゃ楽しませてもらってます。一番体が動いたのがこれ。聴いていて一番にやけてしまうのがこれ。


■2014年以前にリリースされたもの
・Joni Mitchell / Shadows & Light
2014年のお正月から春にかけてずっと聴いていたライヴアルバム。もはやジャコパスのベースとパットメセニーのギターソロしか聴いていないかも。パットメセニーの1stアルバム「Bright Size Life」はベースがジャコパスだということを知り、それもよく聴きました。



・うつくしきひかり / うつくしきひかり
スティールパン、ピアノ、歌声、うつくしきメロディ。このアルバムに何回救われたかな。音楽があるだけでこんなにも生活に日が差すものなのかと実感した作品。



・John Fahey / hitomi
エレクトリックギターの即興(なんかな?)作品。仕事ですごく疲れた帰りの電車で何も考えずに聴いていた。魂が抜けていくみたいに疲れが少しずつとれていく感触があって、何日かこのアルバムに頼っていた時期がありました。お世話になりました。



・Miles Davis / Kind Of Blue
マイルスのトランペット、特にミュートをつけた音にも疲れをとってくれる作用があるみたい。疲れた顔して運転している仕事中や仕事帰りの総武線電車内で何度もお世話になりました。いくつかのアルバムを試したけど、Kind Of Blueが一番効果があったように思えました。



・Wes Montgomery / Full House
2014年に聴いたジャズのアルバムで、2014年の自分に一番しっくりきたのがこれでした。サックスのJohnny Griffinが調子よくてしびれます。コーヒーハウスでこんな熱い演奏が繰り広げられていた時代が本当にあったんだからすごいよなあ。お客さんの歓声から場の盛り上がりがしっかり伝わる好演盤。