次男誕生

予定日が4月3日なだけにヤキモキした気持ちで数日間を過ごした。
加えて数日前からの夫との喧嘩。

理不尽すぎてわたしは手伝いに来ている野麦ちゃんの家に逃亡したり、なるべく夫と顔を合わせない、会話を交わさない数日を過ごした。

予定日数日前になって、
「なんで子供を産むのか」「夫婦でいる意味」なんて考えないといけない日が来るなんて、お腹の子に申し訳が立たないやるせない気持ちで充満した。


しかし、夫の素直な性格には助けられて、なんとかギリギリぎこちない会話が成立するくらいで予定日前日を迎えることができた。
わたしはマイナス方向に考え始めたら立て直すことがかなり困難なタイプで、最終的には答えをゴミ箱にぶん投げる、そして火をつけるタイプなのでみんな気をつけるように。

この喧嘩で飛び火を食らった野麦ちゃんやいちえのりょうちゃんが一番迷惑って話でもあるが。



なんせ陣痛の初歩の痛みを忘れているわたしは、夜中の1時から感じるお腹の鈍い張りをなめていた。

夜中に陣痛になると、子供や親を起こしてしまい申し訳ないから、この鈍い張りは陣痛ではないことにして3時くらいまで粘った。


しかし、明らかに頭角を表す痛み。

間違いない。

陣痛。

……陣痛。


どんどん押し寄せる中どうにか助産師さんに電話、親を起こし、出産のヘルプに来ていた夫のお母さんを起こし、ようやく出産と向き合う覚悟をした。遅すぎる。


車に乗り込む時はまだ呼吸だけで痛みを逃すことができたが、それもつかの間。

キタキタキタキタ恐ろしい痛みーーーー!!

また車の揺れで陣痛進みすぎてるーーーー!!

夜中の道を奇声をあげて進む陣痛号。

お母さんもとにかく進むしかないと走らせてくれるがマンホールの段差がマジ地獄。

世の中からマンホール消えろとこんなに思うことはないほど恨んだ。

4時55分 助産院に到着
5時15分 出産終了

ヘルプの助産師さんも間に合わないまま産まれてきました。

夫に連絡したら、「え、おう。」みたいな短い返事でマジファッ◯。

どうやら立ち会いたいみたいだったけど、時間的に連絡してる余裕ないし、立会いしないとか言ってたし、喧嘩してて普通の話なんかしてないしな!


3040グラム、頭の大きい男の子。

あっという間の10ヶ月10日。
あっという間の出産。
明生助産院で無事産むことができた喜び。
また改めて知ったことも多くて、出産は体の全てだと感じました。


長男のたくちゃんも、お家でよく頑張りました。
入院期間がかなり心配だったけど、かかは赤ちゃん産んだから居ないってことがわかってるみたい。

赤ちゃんが泣くと、ぱいぱいあげてと胸を叩き、ここに寝かせてとタオルを用意してくれる。
オムツを替えようと言ってると、自分のオムツを持ってきて差し出してくれる。
お茶をあげようとしたり、かわいーと言って優しく覗き込んでくれる。

なんて気がきく優しい子になったんだろう。

次男出産ももちろんだけど、長男の成長と優しさに家族全員涙です。

そんな長男、退所日に高熱出してダウン。頑張ったのが引金で突発性発疹に。そのあと智徳指削り事件。岡山のお母さん大活躍。

しばらくゆっくり家にいると思うので、お近くの人は遊びに来てくださいー!