3.3 アイスランド南東部へ向けて

3月3日。アイスランド4日目。
目を覚ますと辺見氏のベッドには綺麗にたたまれた布団だけが残されていた。気をつけて、よい旅が続きますように。
女子ドミに眠るりょうちゃんを誘い、朝食を共にした。三夜お世話になったReykjavik Downtown Hostelのチェックアウトを済ませ、僕たちは今日から3日間アイスランド南東部へ向かうためりょうちゃんともここでお別れ。最後まで手を振って見送ってくれた。
このReykjavik Downtown Hostelで過ごした三夜で、赤石商店のドミトリーを最強にしようという野望とそれを叶えるためのアイデアが生まれた。安眠できる今までにない形のドミトリーに挑戦してみようと思う。帰ったらマギー、西尾くんに相談しよう。
さて出発。アイスランドには国道1号線という島の海沿いを一周する大きな道がある。これを350km走り、野宿をするのが今日の目標。
天気に恵まれ空は晴れているものの、まだまだ雪道ばかりで運転には緊張が必要。慣れない左ハンドルと右車線走行なので結構疲れる。合間合間で、観光名所に到着しては休憩がてら観光した。
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ヴェトナヨークトルという大きな氷河の中へ入れたら入りたいなあということで、スカフタフェットル国立公園へ向かってみるもここからでは氷河の中へ入れないことがわかり、翌日に隣町へ行くことを勧められた。氷河は面倒臭くなった。夕方17時のこと。
今夜、残すは野宿をするだけ。野宿の前に近くのホテルで温泉だけ入らせてもらった。英語を喋れない僕たちは温泉だけ入らせてもらう交渉だけでもひと苦労。
このホテル周辺の地域は比較的雪が少ない地域だったので車を走らせ、テントが張れそうな場所を探してみた。1号線から枝分かれした舗装されていない道があったので、思い切って入っていくと平坦で車通りのない最適な場所が見つかった。ここしかない。
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あいにくなのか風が非常に強く、体感温度はおよそ-10℃。キャンプはすぐにあきらめた。車中泊に変更。登山用の防寒着を重ね、運転席のシートをできるだけ倒し、寝袋に入り20時頃には眠りについた。
今、僕たちはアイスランドの野原の真ん中にいる。外は風速20mの風が吹き荒れている。「めっちゃ風強いね。」と幸希。「うん。」と僕。ここで死んでも誰にも見つからんな。
としのり