本展示は行く場所・帰る場所をテーマに、互いの拠点である長野県と東京都の2会場で形を変えて行います。ひとは同じものを見ていても、場所、時間、それぞれが経験してきた事柄によって、そのものへの受け取り方が変わります。長野ではババ、東京ではドルがキュレーションを行うことで、一つの正解を求めるのではなく、定まらない・揺らぐことを肯定したいという共通した思いを表現することを目指して、空間を作り上げていきます。

タイトル「ふりかえると、向こう岸の」は、どちらの展示会場も川のある土地であることに注目し、何かを感じてふと立ち止まり、向こう岸をふりかえった瞬間をイメージしています。

お越しくださった皆様が今暮らしている土地や、以前暮らしていた土地、訪れたことがある場所、関わってきた人々…など生活の積み重ねを意識しなおすきっかけとなるような場所となれば幸いです。


■会期
2024年9月10日(火)-16日(月)
10:00-16:00


■会場
赤石商店
長野県伊那市東春近22-5
090-5705-7217


■作家
・ドル萌々子 momoko doll


1997年東京都生まれ
武蔵野美術大学 大学院 造形研究科 美術専攻 日本画コース修了

平面から立体まで、「手で触れられること」を大切にしながら、誰かの生活の瞬間を切り取った記憶のかけらのような作品を制作。
日々の生活やひととの関わりをかたちにすることで、「知らない誰か」に寄り添う方法を考えている。
https://www.instagram.com/doll_m1215/

・ババモエナ moena baba


1996年長野県生まれ
武蔵野美術大学　造形学部 日本画学科卒業

「思い入れ」をキーワードに、記憶と気持ちをなぞる作品を制作。鑑賞者がそれぞれに生きてきた時間の中から物語を想像し、没入できる作品を目指している。
https://www.instagram.com/tomo_oea/